【組織防衛】「悪い報告」こそが城を救う。 ― 現場の沈黙を『最強の武器』に変える設計図

皆さま、こんにちは。事案分析と解決の設計士、シバケンこと柴田建一です。

2026年5月2日、いよいよ明日から「博多どんたく港まつり」が始まりますね。初夏の爽やかな風が福岡の街を吹き抜けるこの季節、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。 人生の第4クォーターを歩む63歳の私ですが、日々、医療現場の安全を支えるために情熱を持って活動しております。

本日は、組織をより健やかに、そして温かい場所に変えていくための「風通しの良さ」について、現場の切実な声をもとにお話しさせてください。

【1】各部門で「悪いニュース」が止まってしまう本当の理由

日々の運営を支える事務部門や各現場の皆さま、いつも本当にお疲れ様です。 現場で起こる細かなトラブルや、患者からの少し無理な要求に対し、皆さまが「なだめたり」「なだめすかしたり」しながら、日々業務を円滑に進めてくださっていること、私はよく存じ上げております。

しかし、その懸命な努力が、時として部門長や経営層に届くはずの情報を止めてしまっていることがあります。

1.「上司の手をこれ以上煩わせたくない」という配慮

2.「報告しても、結局自分たちで対応するしかない」という諦め

3.「悪い情報を上げると、自分たちの管理能力を疑われる」という不安

こうした心理が、現場と経営層の間に「見えない壁」を作ってしまいます。 現場が一人で抱え込み、淡々と処理し続けることで、組織のトップは「現場は順調だ」という、非常に危険な思い込みを抱いてしまうのです。

【2】現場の皆さまへ:「ちっちゃなトラブル」は、組織を守るためのデータです

現場で頑張るスタッフの皆さまにお伝えしたいのは、皆さまが現場で飲み込んでいる小さな困りごとこそが、実は病院全体をより良くするための「極めて貴重なリスク情報」であるということです。

長年、現場の「阿吽の呼吸」で解決してきたことを上に伝えるのは、勇気がいるかもしれません。 ですが、まずは「こんなことがありました」という事実を、記録として少しずつ共有することから始めてみませんか。 それは弱音を吐くことではなく、組織という城の「石垣のひび割れ」を早期に見つける、プロとしての立派な義務なのです。

【3】経営層の皆さまへ:意識の「コペルニクス的転回」を

各部門の責任者、そして経営を支える皆さま。 もし現場から「困った事案」の報告が上がってきたときは、どうかそれを「管理の問題」として叱咤しないでください。 むしろ、「現場が私たちを信頼して報告してくれた貴重な経営資源」だと受け止めていただきたいのです。

・「悪い知らせ」を歓迎し、報告した勇気を正当に評価する文化を創る

・現場のリアルな苦労に耳を傾け、「組織全体で守る」姿勢を示す

・現場任せにせず、具体的な「出口戦略」を一緒に描く

悪い情報を安心して上げられる文化こそが、結果として不当な要求(ペイシェント・ハラスメント)に負けない、職員が誇りを持って働ける強い組織を創り上げます。

【4】少しずつ、風通しの良い「不落の城」を築くために

一気にすべてを変えるのは難しいかもしれません。 だからこそ、現場、管理職、経営層がそれぞれの立場で、少しずつ歩み寄る「意識改革」が重要です。

現場の皆さまは、適切な接遇を維持しながら、リスクを勇気を持って伝える。 責任者の皆さまは、その声を真摯に受け止め、現場を守る「盾」になる。 この上下の双方向な信頼関係が生まれたとき、組織には「一体感」という最強の武器が宿ります。

結びに:真の「安心・安全」は、透明性から生まれます

私自身、37年間の警察組織での経験を通じ、小さな予兆を大切にする組織がいかに強いかを見てきました。

隠す必要も、一人で抱え込む必要もありません。 透明性を高め、組織全体の風通しを良くしていくことで、職員の皆さまが笑顔で働ける「ワンダフル!」な環境を共に創っていきましょう。 その設計図を、私は皆さまと共に描いてまいります。

福岡の医療現場が、信頼と敬意で満たされるその日まで、誠心誠意サポートさせていただきます。


【ご相談・お問い合わせ】

「現場の小さな声をどう組織の力に変えればいいか」「風通しの良い環境づくりの具体的なステップを知りたい」など、どのようなことでもお気軽にご相談ください。

具体的なケースでお困りの方は、「柴田ガバナンス研究所」公式ホームページのお問い合わせフォームよりご連絡をお待ちしております。元警察署長としての知見を活かし、皆さまの現場のために全力を尽くします。

事案分析と解決の設計士

柴田 建一(シバケン)

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